セッシマイナス100

髪から滴る汗を
手で拭う君のその仕草が
あまりにも綺麗すぎて
少し見とれそうになった

カンカン照りの太陽の下
肌がじりじりと焦げていく感覚しか
ない今の僕にとって
あんまり感情は関係ない

いくつも電車乗り継いでどこまで行こう
行き先不明の旅をする
いけるところまでどうせなら行こう
なんとなくワクワクする
君の少し冷めた指先を握る


そうだね もしかしたら向こうには
この世の終わりのように綺麗な
景色が広がってくれているかもしれないね
嗚呼そしたら君は
二度と還ってきたくなくなるかもしれない
それでもいいさ
また日が昇るだけ

君の大好きな向日葵畑は
向こうにはあるのかな
頬をピンクに染めた君が笑って
白いワンピースを翻すんだ
時計の針が止まる




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