TEAR MESSAGE

「そう言えばクロ。この海には言い伝えがあるみたいですよ。」

「へ〜え…どんなのだ?」

「それはですね…」





TEAR MESSAGE



町外れの小さな港。
今日俺はある言い伝えを信じてここにきた…


それは願い事を書いた紙をビンに入れて、海に流せばいつの日か願い事が叶うかもしれないというもの。

まさかこの俺がこんなことをやるとわ思ってもみなかった…

でも、今はこれをやるしかないんだ。
願い事が叶うかもしれないから…





「っていうものなんです。」

「はっ!!俺には必要のない言い伝えだな!!」

「どうしてですか?」

「願い事なんてサトミが叶えてくれるだろ?」





願い事を叶えてくれるサトミはもういないから…
だから、この海に俺のすべてをたくす。



流れていくガラスのビン。それと俺の涙…



俺はいつもわがままばっかり言ってたな…
でもサトミは困りながらも俺のわがままをきいてくれた…



ごめん…


すべてが終わってしまった後にきずくなんてバカだな…俺…



どんどん流れていくガラスのビン。



頼むから…





願い事よ。叶ってくれ…


俺の願い事はどんどん流れていく。





END…?
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