お後がよろしいようで


ゴリゴリと中を削られているような、そんな感覚だ。私はうつ伏せに固定され、メガトロン様の凶器で容赦無く後ろから内臓物を引き摺りださんと言わんばかりに抉られてもう頭が真っ白だった。

「あっ、ぐ、ひああ!おなか、ぐちゃぐちゃになっちゃ…!」

「はっ、それは面白い。土に隠れた虫けらの如く、掻き出してやろうか」

「むりっむりです、あっ、私もう、ああ、あ、あああ」

どんなに乱暴にかき混ぜられたところで、すっかり慣らされてしまってる為に頭の中には快楽しか流れ込んでこない。逃げようともがく身体はその度に引き戻されて更に奥を揺さぶられる。私が人間ならとっくに子宮口にでもぶち当たってるだろう。だとしても、気持ちよくよがり狂う私はもう手遅れなんだとどこかで客観視する自分がいた。恥を知らない獣のような喘ぎ声が漏れ続ける唇に、メガトロン様の鋭い指が突っ込まれそれはくぐもった音へと変化して行く。

「ぐ、んむ、はうっ、あ」

「穴という穴から、体液が、だだ漏れではないか。…だらしのない」

「い、ふ、ああ!らめ、ひいっ…やらあああ、あ」

「暴れるなよ。貴様の皮は薄いからな…すぐに傷がつく」

がぶりと肩に噛みつかれた。鋭い無数の刃で神経をぶつりぶつり切り刻まれているような痛みが駆け巡る。ガツ、と私は思わずその指に歯を立ててからたまらず悲鳴をあげたけれど、それさえもメガトロン様は楽しんでいるようだ。暗闇の中でも爛々と輝く赤い炎をすっと細めて、芯まで響く低音で耳元をくすぐるように甘く囁いている。

「く、っ、痛みを与えられると、貴様の口はよく締まるな」

「ふわ、あっ、んっ、ん、めがとろんさまあ」

「もしも死の手前まで追い詰められたなら…、っこの限りではないのだろう、ユズ?」

びくびく震える感触をよく味わうように、メガトロン様はそれを埋めたまま艶っぽく言い放った。あまりの色気にくらくらする。ちょっとした麻薬のようだ。

「そんなことしたら…怒りますからね…っ」

「くく、未だそんな生意気な口をきけるのだから恐れいる。我を飽きさせぬ器量だけは底が知れんな」

「うっ、その声やめてくださ…!わざとでしょ…?!」

腕を引かれて体を起こされ、自分の体重が加わって中に埋まってるものが最奥を犯す。身体中が危険信号を発しているらしく、目の前がチカチカする。両脚を抱え込まれて、何度も責め立てられた。

「んん、はあっ、また、きちゃう、もう止めて…!いやだ、やだあ!」

「ふ…面白いぐらいに、よく跳ねる」

「ひぐ、くっ、はあ、あん!い、く…やめてええええ」

必死にメガトロン様の腕に爪を立てて訴えたけれど無駄だった。意識が飛んでは引き戻されて、出されても出されても今度は違う形で揺さぶられ続ける。どうせ事が終わればいつものように私は一人で眠りこけているのだろう。ああ、たまには目覚めるでそばにいてくれればいいのに。

…いや、もちろん恥ずかしいから、絶対に言わないけど。










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「言ってみたらどうです?」

「いやだよ…笑われるだけ笑われて会話終了オチに決まってる」

「どうでしょうかねえ…案外快く答えてくれると思いますよ。それは愛しそうに頬を撫でていることもあるくらいですから」

「あはははは!ないないないない」

「……。はあ、あなた達、とってもお似合いですね」

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