文章リハビリ/詰め合わせ

中途半端な優しさからならばいっそ突き放してくれた方が楽で、だからこっちからそうしたのに、貴方がそんな顔するから気付いた、やっと気付けた。自分だけだと思ってたら貴方も相当不器用だったんだな。

( 手を握り続けることの意味 )


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project by?文章修行様
110文字





君の無い世界に、僕はいられない。
僕の望みは君が生きている世界だ。それが叶わぬならば世界は必要ない。ならば世界を壊してただ君だけを想う事が赦される世界を創るだけだ。その僕の身勝手な世界にこの身を永遠に捧げる事を許して貰えるなんて、嗚呼なんて残酷な迄に幸福なのだろうか。

酷く優しく、酷く幸せな
君が僕に与える世界。

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project by?文章修行様
158文字





昇りきた陽光が射す君の横顔はとても美しかった。同じ場所に立ち同じ風景を眺めては僕は未だにそれを思い出す。鮮明に記憶に焼き付いた君の表情と、君の云った言葉が僕をまた此処へと導くのだ。

( 東雲の空に君を想う )

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project by?文章修行様
103文字





鬱蒼とした森林に、夜を溶かすような朝が滲んできている。
枝葉の隙間で行き場をなくしている夜の名残達も夜空煌めく星達も、あと二時間もすれば陽の光に喰われてしまうだろう。

「寒くない?」
「ん、大丈夫。あったかいよ」

相反する夜と朝が共存する時間。
君と過ごすこの一時が、僕は昔から大好きだった。

( 天空観測、伝わる温もり )

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project by?森の文章修行様
163文字




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あきゅろす。
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