筆入れメモ/オリCP的なお話ネタ

 
棄てようと思っていた生を
救ってくれたのは貴方でした。

「邪魔を、しないでください…貴方には関係のない事でしょう」
「そうだな、お前が死のうが俺には全く関係ない。だが、お前は生きたいとは思わないのか?」
「そんなの…生きたいに、決まってます。…でも、生き方が、分からないんです」
「――そうか、なら俺が一緒に考えてやる。望むなら、お前を苦しめているその力の扱い方も教えてやろう」

言葉に顔を上げればぼやけた視界が一瞬鮮明になる。私の頬を流れ伝う涙を拭って、優しくそして力強く、

「だから生きろ」

そう言った貴方の、添えられた掌から伝わるものがとても温かくて、同時に胸の奥に何かじわりと広がるものを感じて、安心して、また涙が流れた。


この世界に私という存在を
繋ぎ止めてくれたのは貴方でした。

この世界で、私を厭わず傍に居ても良いという事を赦してくれたのは貴方でした。

この世界が、美しいものだという事を
教えてくれたのは貴方でした。

貴方、なの、に、




手を伸ばしても、隣にもう彼は居ない。




それからぽっかりと空いた隙間を埋めるかのように、何事にもがむしゃらになった。自分でも自覚する程に必死で、胸に空いてしまった穴から何かが零れ落ちてしまわないようにするのにただただ必死で、うまく前に進めない。それが徒労な行いなのだと知っていた。けれど、少しでも足踏みを止めて自分の時間が出来てしまうと、憤りを感じてしまうから、悲しくなるから、切なくなるから…貴方に、会いたく、なるから。でも、でもその為の行為すら、返り血で真っ赤に染まった掌を見て思ってしまうんです、考えてしまうんです。――ねぇ、


私の戦う理由は何ですか?


そんなの、問わずとも分かり切ってる。
自分の中で既に答えは出てます……解ってる。でも、解っていても、その答えを素直に認める事が出来ない。前に進む事が出来なくなるから、認める事が出来ないの。


「 今でも貴方をお慕いしてます 」


私の戦う理由でした
私の生きる理由でした
私の存在する理由でした

――死んだらまた貴方に会えますか?

そうだったらいいのに。けれど貴方が与えてくれたこの生を自分で再び殺そうとする事が出来なくて、私はただただ足掻いてる。


( 抗う事が罪というなら
 罰はこの世界に在り続けること )


刀を手にし続けている理由は、なに?



――――――――――

取り敢えず暗すぎる(^P^)
零番隊的なオリCP、隊長(男)←副隊長(女)な感じでmiddle連載も考えた産物。盲目的に慕っていた相手を無くして周りが見えなくなった女の子が考え迷って葛藤しながらも自分の存在理由や在り方、周りの優しさに気づいていくお話。そんな折、破面篇で、亡くなったと思っていた相手が海燕殿のように、その子との記憶が無い状態で目の前に現れて敵対する、とか。とことんウチの子いじめてるなあ。愛し合い=殺し合い、みたいなのが好きなんです。でも最後には幸せにするよ脳内完結してます←
不器用な子がその子なりに一生懸命立ち向かって葛藤するいじらしさを書きたかったのだが…でもそんな心理描写書けないよっ\(^O^)/!妄想して満足。誰か書いて
 




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