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次々と書類を取っては、必要に応じて報告書や手紙を書く。
あれから数時間経ち、書類と白紙はだいぶ減っていた。
そろそろ疲れが出る頃だろうと思っていたが、実はそうでもない。




「白蘭様、どうぞ。」

「ありがと。」

やはりできるメイドは違う。
いいタイミングでお茶やお菓子を持ってくるので、白蘭はそれほど仕事に苦を感じなかった。

仕事には厳しいものの、サポート係りとしては最良。
メイドが持ってきたミルクティーを飲んで、白蘭は一息入れた。




「…なんですか。」

「骸君って才能あるよ。
いつもメイドとして働いてくれない?」

「これは僕の遊び心です。
本職ではありません。」

「えー、転職しなよ。」

「……貴方がもう少し、仕事上手になれば考えます。」

今の貴方では、僕は任せられません。

メイドはそう言って机上の書類を整理する。
だが白蘭に腕を捕まれてしまい、書類が床に散らばってしまった。




「今の貴方、ねぇ。」

「っ白蘭様…。」

「言ってくれるじゃん。」

白蘭はそのままメイドを引っ張り、自分の隣に無理やり座らせる。
そして押し倒した。




「ちょっ‥白蘭様!」

仕事は終わっていない。
こんなの反則だ。

メイドはそう訴えたが、白蘭は動じなかった。
髪を止めていたピンを外せば、メイドの蒼い髪がソファーで泳ぐ。
抵抗してくる手を掴んで指を舐めると、勢いが弱くなった。




「ゃ…だめ……。」

「君の主人の脳はからっぽだと思った?」

「…っ………。」

「ごめんね。
これでも社交性と知性は抜群だから。」

というのも、
書類と格闘していた時、ある1枚の書類が目に止まった。
書いてある文章が、どこかで聞いたことがあったからだ。
メイドの前では自然な姿勢を取り続けていたが、白蘭はデジャヴを感じていた。
そしてもう1枚。
他の書類を見たとき確信する。

この書類の山には、すでに報告してある過去の書類が混じっていると。




「作戦が甘すぎたね。」

しかも骸は書類を整えるふりをして、書類の順番をまた入れ換えようとしていた。
もし感付かれたら、新しい書類を数枚、1番上に置いて対処をするつもりだったらしい。
さすがの白蘭でも記憶があやふやになって、永遠と仕事をするだろうと思っていたのか。




「そんな残念そうな顔をしないでよ。」

「まったく…貴方の苦しむ顔を楽しみにしていたのに。」

「でも君のサポートのおかげで、今なら全部終わらせる自信があるよ。」

「どの口が言いますか。」

「この口。」

白蘭は自分の口を指差す。
骸は「そうですね」と呟いて白蘭に口付けをした。




「っ……は‥ン。」

舌を絡ませていると、体がしびれて震えてしまう。
さらに、くちゅくちゅなんて水音が聞こえると、自分のペニスがうずうずした。

メイドが主人のことを知っているように、主人もメイドのことをよく知っている。
特に、相手の嫌がることとか、されると弱いこととか。



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