監禁
この屋敷に監禁されて何日経つだろう?

一週間は過ぎているし、一ヶ月は過ぎている。

この屋敷でずっと『あの人』の帰りを待っている。


ガチャ

O「ただいま、翔ちゃん」

S「・・・」

O「いい子に待っていたか?」

S「・・・うん」

小さく頷くと同時に後ろに回り首筋を吸い付いた。

S「・・・!!」

その行為にビクビクしてしまう俺に気付いたのか、さらに強く吸った。

S「・・・助けて」

O「誰に助けを求めてるの?」

S「・・・」

O「ニノかぁ」

S「!?」

ニヤニヤしながら優しく頬を撫でる。

O「今日、俺のことしか考えていたらお仕置きしなくて済んだのに・・・残念」

S「智くんのことしか考えてないよ。本当だよ。お仕置きしないで・・・」

O「だ〜め、お仕置きはするよ。一秒でも俺のことを考えていなかったらお仕置きは絶対にする」

S「ごめんなさい、ごめんなさい・・・」

何回も謝る俺に加虐心が芽生えたのか、口付けをした。

息もできない。

S「んん、ん〜ん」

ドサッ!!

俺が押したのが強過ぎたせいか智くんは倒れた。

お仕置きされるのが怖くなった俺は部屋を飛び出した。

O「翔くん、鬼ごっこしたいの?やろうか?30数えるからその間に遠くに逃げてね」

呑気な口調に言ってるけど完全に怒っているだろう。




とにかく上へ上へ上へと逃げ、ある部屋に逃げ込んだ。

その部屋は、俺が写っている写真ばっかり壁一面貼られていた。

S「なにこれ・・・?」

思わず言葉を失う。

メンバーと写っている写真は顔はくっきり抜き取られたり燃やされたりしていた。

その時だった。

O「み〜つけた」

いつの間にか後ろに立っていた智くん。

口は笑っていたが、目は笑っていなかった。

S「・・・あっ、あぁ」

O「鬼ごっこと隠れんぼ、楽しかったよ。翔くんを捕まえたしお仕置きの続きでもするか」

ブンブン首を振る俺に智くんは近づいていきお姫様抱っこの様に俺を抱えて、いつもの部屋に連れ戻された。


ベッドに降ろされた俺を縛り、いろいろな部分に印をつけた。

O「翔くんは俺の物だって覚えさせてやる。もうニノの物なんかじゃねぇ」

S「・・・やめて!!」

O「俺を拒否するのか?」

そう言うと息もできないほど口付けした。

もうあの日々は戻ることも出来ない。

そう思うと自然と涙が出て来た。

智くんはそれに気づいていたのか、頬を舌で舐める。

O「泣いたって許さないよ。俺を狂わせたのは翔くんのせいなんだから」

あぁ、永遠に続くのか。これからずっとこんな日々が続くだろう。
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