ルルーシュを好き過ぎて監禁してしまった病みスザク×拘束され、為す術の無い可哀相なルルーシュ。
暗いです。
これで、何日目だろうか―――?
手足の自由と視界を塞がれ、何処かも分からん部屋に監禁されている。
勿論、逃げる事なんて不可能で。
ガチャリ
効果音と共に、僅かな光と人の気配を感じる。
顔を見なくても、誰が来たかなんてすぐに分かった。
こんな所に来る人間なんて、一人しかいない。
「………ッ、スザク……!」
「ただいま、僕のルルーシュ。」
いい子にしてたみたいだね、なんて言って俺の頭を優しく撫でる。
「いい加減、これを解け!!」
「これって、目隠しのこと?拘束具のこと?……それとも、僕からの束縛かい?」
「全部だ!!!」
瞬間、腹部に鈍痛がはしる。
恐らく、蹴られたのだろう。
「……っ、ぐぅ……!」
「あは、今のはルルーシュが悪いんだよ。」
そう言って、俺の目を覆っていた布を取り去った。
「嗚呼、やっぱり君はどんな顔をしても綺麗だ。その苦しくて顔を歪ませながら、涙を堪える顔も、僕を睨みつける顔も。……すごくゾクゾクして、興奮する。」
「……この変態が……っ!」
「酷い言い様だなぁ……。僕はこんなにも君を愛しているのに。」
顎に手をかけられ、そのまま深く口付けられる。
「んっ……ふぅっ……。」
舌を絡め取られたり、吸われたりする度に、身体に言いようのない刺激が訪れる。
「ん、んんっ……!」
「は、ルルーシュ……。」
ちゅっ、と下唇を強く吸われたかと思うと、遠慮も無しに噛まれた。
「っ、痛っ!?」
痛みと同時に、噛まれた所からは血が流れ、唾液と混じる。
それをスザクは美味しそうき舐めた。
「ん、甘い。ルルーシュは何もかもが甘いね。」
「馬鹿、やめ「嫌だ。」
制止の言葉は、言い終わる間も無く否定された。
「嫌だよ。」
鋭く、獣の様な翡翠の眼光に見詰められれば、黙るしかない。
「ルルーシュは僕のモノだ。永遠に、僕だけのモノ……。」
スザクは譫言の様に、狂った台詞を繰り返す。
「スザク……。」
「もっと僕だけの名を呼んで。もっと僕だけを見て。」
首筋から鎖骨へ。
鎖骨から胸へ。
朱の華を残される。
「もっと僕だけを愛して。」
もう、戻れない。
「一緒に堕ちよう。」
視界に映るのは、こいつと真っ暗な闇だけ。
「愛してるよ、ルルーシュ。」
熱と狂気に抱かれ、堕ちた。
狂愛に満ちた杯
(逃げ道は全て、シャットアウトされた)
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