事後話。
若干下品で糖度高め。
「ん…っ。」
窓から差し込む光が眩しくて、自然と瞼が開く。
「今何時だ……?」
手探りで時計を探す。
―――PM01:05 Sun―――
(もう午後か……。)
休日であるため、さして時間には反応せずに怠い身体を起こす。
「…痛っ!」
ズキズキと独特の痛みが脊髄に走り、昨夜の情事を鮮明に思い出させる。
(この体力馬鹿。相変わらず無茶苦茶に抱きやがって……。)
心の中で悪態をつきながら、隣で今だにぐっすりと眠っている茶髪に視線を移す。
癖毛で童顔なこの男は、眠っていると本当に子犬の様に見える。
これが情事になると、鬼畜でサディスティックな狼になるなんて、普通じゃ考えられない。
腰の痛みに耐えながら、俺はベッドから出ようとした、が。
パシッ
「っ、」
不意に、腕を掴まれた。
驚き、後ろを振り向くと、さっきまで気持ち良さそうに寝ていたスザクが、機嫌が悪そうにこちらを睨んでいた。
「……何勝手に出て行こうとしてるの?」
「別に、お前の許可を取る必要なんか無いだろう。起きたならベッドから出、「嫌だ。」
最後まで言わせて貰えず、今度はグイッとベッドに……否、スザクの胸板に引き戻された。
「貴様………!」
「折角の休日なんだからさ、もっとイチャイチャしようよ。」
イチャイチャって………。
「………昨晩散々盛っておいてか?」
「僕だけ盛ってるみたいに言わないでよ。ルルーシュだって昨日腰振りながら"もっと"ってねだってた癖に。」
「なっ?!そんなこと言ってはいないし、してもいない!!」」
「ありゃ、無自覚か。」
本当なのにな、とほざくスザクに若干怒りを覚える。
「そんなことはどうでもいい。俺は早くベッドから出たい。」
「腰痛いんでしょ?無理しない方がいいよ。」
「……大丈夫だ、これくらい。」
「…………嘘。」
「嘘じゃな……ひィっ!?」
突然尻を撫でられて、痛みに思わず声を出してしまった。
「だから無理するなって言ったのに……。声涸れてるし、水持ってきてあげるから少し待ってて。」
誰のせいだ、誰の!!
「ルルーシュ。」
「……何だ。」
まだ何かあるのかと睨むと、スザクは苦笑しながら俺の額にキスをした。
「好きだよ、ルルーシュ。」
「っ、馬鹿が……。」
ある休日の午後
(好きと言われて許してしまう自分が腹立たしいな)
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