有終の美
2014.04.05 Sat 15:46
あれが最後だったのだ
ギターは自分のものを使えぬまま
心から楽しむこともできないまま
メンバーの心は一つにならないまま
緊張を楽しさに変えられないまま
私たちは少し前からすれ違い始めていた。勉強に追われるものやら、真剣に音楽をやってみたかったものやら、もうどうでもよかったものやら
ここしばらくで、言葉とやってることがかみ合わないことに苛立ちを覚えるようになった。
愚痴をこぼそうとおもえばいくらでもこぼせる。周りの人間なんて自分の思い通りにならない人ばかりだ。仕方が無い、といって全て片付けたい。
本当は楽しみたかっただけなのに、去年の夏まではきっと、みな同じ気持ちだったのだ。お客さんを楽しませたい!楽しみたい!はしゃぎたい!
いつしかオリジナルやらないと恥ずかしい、と思い始めてしまったのだ。
同年代を意識しすぎた結果がこれだ。自分らしいものをやりたい→オリジナルやるという短絡的な、そして一般的な考えだけで始めた活動にたいした価値はないのではないか。むしろその考えこそ私たちのバンドの、この個性を、殺したのではないだろうか。
コピーだけで何が悪いのだろう。技術がないことに焦りを感じて何になるのだろう。楽しくなきゃつまらないのに。ほんとうに、楽しかったあの夏を、思い出してはないてしまう。大人になりたくないと切実に思ってしまう。
ナルトの話を、ハンターハンターの話をしながら昨日思った。
物事は何事も、やめどきが大切だ。
やけくそになっても有終の美なんて得られない。
それを痛いほどに感じた、昨日のライブだった。
ここまで一緒に頑張ってくれたメンバーにはとっても感謝しています。
それと同時に心から大好きで、
大好きだからこそ全部全部わかちあえたらよかったのにと思います。
どうか、「大人」になっても仲良くしてね。
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