戦いの終わり(武人と騎士と旅人)

結局40時間〜から地味に続いている話

本編とは全く関係のない長い戦いが終わった。
「助かった。すまない。」
ガブラスは完成したアクセサリーを受け取り微かに微笑む。
「ガブラスの為ならいつでも。」
「満足出来るものが出来てよかったよ。」
堅物な彼の見せた微笑みにバッツとセシルも自然と頬が緩んだ。

「何か礼をしなくてはな。」
「俺はデート一回がいいな!」
勢いよくはいはーい!っと手を挙げたバッツが希望を言えば「どこの花売りの娘だ。却下。」と考慮すらされず提案を否定される。

「30も半を過ぎた男として何が楽しいんだ・・・。」
ガブラスは理解出来ないとばかりに額に手を当てる。
「別にガブラスと一緒にいられるならなんでもいいけど?」
腕を腰に当てあっけらかんと答える20歳児にどう返事をするべきか困惑していれば、顎に左手を添え黙り混んでいたしっかりしている20歳が口を開いた。
「うーん。僕もデート一回がいいな。」
「お前まで・・・。」
彼までもがこんな親父とデートしたがるなんてっと頭を抱えたくなる。
そんなガブラスに両手を胸の前で振って笑った。
「バッツと違って変な意味じゃないよ。姐さんが大変ご立腹なんで一緒に説教を受けてもらおうかと思って。」
「へっ?なんでライトが?」
バッツがきょとんとしてセシルを見る。
「出番待ちの時間。」
「・・・かなり待たせたしな。」
あーあ、姐さんの説教長いんだよ。めんどくさいなーと伸びをしながら漏らす。
バッツの事だ、いつも怒られているのだろう。
ウンザリしているのが見てとれる。

「だから。ジャッジマスターが逃げたりしないよね?」
腕を絡ませ逃げないようガブラスにしがみつく。
「元々逃がす気がないなら言うな。」
べったりとくっ付きニヤリと笑う騎士を睨む。
「ふふっ、ごめんね。姐さんとっても恐いから。」
「二人より三人の方が恐さも薄れるかもな。」
バッツが勢いよく空いた方の腕にくっ付いて引っ張る。

引っ張られ歩きながら思う。
誰かに説教をされるなんて何年ぶりだろう?
断片的に残る記憶をまさぐればバッシュと二人で悪戯をしてよく説教をされていた事を思い出す。
あいつとの事なぞあまり思い出したくもないが・・・。


結局、聖域でライトニングに事情を説明し謝罪をしたら「次はない!」と今回は許してもらえた。
ガブラスは喜ばしいことに数年ぶりの説教を聞くこともなかったのだった。



反省文
シャントット様は確実に途中で飽きて帰宅
012メンバーを40時間も待たせてしまったよネタです
待たせすぎてライトニングさんが一番怒ってると思うのです
でもライトニングさんは話せばわかってくれる(妹の事は除く)

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