孤独に押し潰されてしまいそう(武人×少女)
暖かい感覚に包まれた少女は男の肩が小刻みに震えているのに気付く。
普段とは違う彼の様子に心配になり声をかける。


「ガブラスさん。」

「…。」

「…ノ…ア…さん。」

「…っ…。」

「もう泣かないで…。私はあなたを独りにしない。」
「…っ…くっ…。」
「ずっと一緒にいるから。」
少女は抱き着いたまま離さない青年の広い背中に手を回し、あやすように撫でると青年は小さな子供のように泣きじゃくった。
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リゼ