吹き荒れる風の中で(兵士→武人)
晶様、3500hitありがとうございます!
リクエストのクラウドとの話を書かせて頂きました!
大変お待たせして申し訳ありませんでした。



暴風の吹き荒れるバハムート。
目的の人物はそこにいた。
彼は混沌の果てかバハムートのどちらかにいる事が殆どだ。
ここにいる時は独りでいたい時なのかもしれない。

「英雄殿とは一緒じゃないのか?」
無防備に近付けばすぐ気配に気付かれ皮肉を含んだ口調で問いかけられる。
警戒心を隠そうとしないのは見掛ければ攻撃を仕掛けるセフィロスのせいだけではないのだと思う。
真面目な性格のガブラスは自分以外の戦士、特に姑息な真似をする者を信用していないのだろう。
「あいつはいない。」
「そうか。・・・それでどうした?」
クラウドの言葉に警戒を解く。
その武人の反応に少しは俺の事を信用してくれているのか?と期待してしてしまう。

「少し話がしたいんだ。嫌でなければ。」
「特に用事はない。」
近くに行こうとしたら強風に流されそうになる。
「くっ・・・。」
強風に持っていかれそうになる身体を救ってくれたのは彼だった。
グッと強い力で腕を掴まれた。
「大丈夫か。」
風程度に流されそうになるとは一人の戦士として恥ずかしくなる。
「すまない。」
恥ずかしさで顔を見ることが出来ない。
「話をするにも場所を替えよう。」
「俺はここでも。」
「せっかく整えた髪が乱れてしまうぞ。時間がかかるのだろう?」
意外な言葉にクラウドは目を見開いた。
ずっと前に話した事を覚えていてくれたのか・・・。
「違ったか?」
「あっ、ああ。」
黙っているクラウドに改めて問いかける。
絞り出すように返事をすれば「ならばここから離れよう。」と腕を引く。
あんな他愛の無い話、忘れられてしまっていると思っていた。
風から庇うよう先に進む武人に兵士は隠し持っている想いを更に募らせるのだった。



カオス側兵士が武人に片思いをしているという感じで書いたらこのような感じになりまし。
気に入っていただけるかわかりませんが納め下さいませ。
今回はリクエストをしていただき誠にありがとうございました!
- 23 -
[*前へ] [#次へ]
戻る
リゼ