魚は江湖に相忘る
最果ての群青
明るい夜を歩くように
幻肢痛
きみの幻を三度も見た
きみが知らないところで、きみが知ったつもりのことをしている
わたしももうおとなだよ
ごくありふれた自然上の肉塊
棺に隠れてしまったのね
うさぎのように逃げましょう
踊るすけべ野郎ども
下世話スパイラル
汚濁の愛子たちよ
あなたと真夜中の学校に忍び込んで、プールで泳ぎながら夜を明かせば、きっとすてきな明日がくる。
たゆたう小指と小指をつなぐ糸
あなたの瞳に燃える炎
ゆらゆらと降ってくる思い出に縋ってしまいたい。泣きたくなるよ。
胎児の頃に見た夢をいまでもみるのです
おまえにやったつもりはないよ
星にはとても似つかない、けれど路端の石ころとも違う
今夜はうちで食べよう
あああああも大人になったから
冒険の書がR18
愛してくれないのなら朝日で貫いて
今夜おしまいの星がおちてきます
検閲されるラブレター
あなたのこころを穿って穴をあけるような言葉を選び取りたいのです。
恋文に情熱をそそいだ青春
濁点だけが声になったような悲鳴
はたしてきみへの愛を変態性欲と呼べるのだろうか
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