きみはわたしを救えるのです
たった一言で飼われる
誠実さの欠片もありませんね
あなたの狂気を踏みつけてみようと思いました
春を売っているのです
寂寞を好む
そうして豆を蒔く女の手を握り
どうかわたしの春を買ってください
食欲が失せたよ
夜が影を食べるので
いいえ
最低だった二人
植物園
目を閉じたのは、かなしまないため
きえたあなたがまたここに
食われるんだろう君に
おいしい食事ができたので
あなたがつめたいわ。わたしの手ばかりがあたたかいわ。
帰らないでね、生涯共に
あたらしい余生の過ごし方
うまく逆なでしておくれ
ささくれだった心に、君の指が刺さってしまえば/いばら姫の死
まるで山羊だな
人質にして
わたしばかりが世界を嬲る
こんなときくらい笑いますよ
絶望にまみれていたいのです
ここに哀切極まれり
閑話休題のような死
あんまりだよこれは
敵愾心だけは一人前だった
あなたの墓の暴き方
整列している黒いひとたち
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