エリート忍者なのだ(小十佐)
はい、こんにちはー。此方猿飛佐助でーす。
いつもはエリートで素晴らしい忍びなんだけど、今日はちょっと失敗しちゃった☆てへ。
だ・か・ら、俺様今超ピンチなわけ!
「聞いてんのか、猿飛」
「は、はーい」
大将が何を思ったのか奥州の伊達に偵察に行けって言ったから来てみたものの…この右目さんに捕まっちゃったわけなんだよ諸君!
「偵察…だろ?偵察に来たんだろ?」
「い、いやいやそんなまっさかぁ」
超ピンチなのだぁ☆
とか云ってる場合じゃなくてね?
「いいから吐け。全部な」
「おえぇ」
「そっちの吐くじゃねぇ!」
…片倉さん、顔こわっ!
取り敢えず相手をおちょくりまくって一目散に逃げ出したい、な。
じゃないとヤバいから!まじで!
「ね、ねー!」
「あ…?」
「今日何の日か知ってる?」
右目の旦那は一瞬きょとんと目を丸くすると、一回顔を横に振った。
「そうなんだ…教えてあげようか」
「あ、ああ」
少し興味があるのかどうか知らないが、顔を俺様に近づける。
そして俺様は耳元で囁いた。
「クリスマスイブっていう…恋人達のsex率が異常げふぁあああっ!なんで叩くの!」
「当然だ…」
はあと溜め息をつきながら右目の旦那が顔を離そうとすると、両手で旦那の頬を包む。
「ねぇ…、俺様達もしない?」
「!?」
みるみると赤くなっていく片倉さんを見つめながら、俺様は思った。
今だ
「なぁんちゃって!ばいばーい」
「っっ!?」
どろんと闇に消えていく俺様に右目の旦那が何か言っていた気がするけど聞こえませんでした!以上報告でした!
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