「暑いよー、暑い」


「拙者は暑くなど、ない」


「またまた強がって。過度の我慢は身体によくないんだよ」


「…………」


「ふえー。あつつ」


「暑い暑いと言いながらお主は何故拙者に引っ付く」


「ありゃ、嫌だった？背中じゃなくて膝が良かった？」


「そっ、そういうことではない」


「あー、ほらまたそうやって………過度の我慢は身体によくないんだよ」


「それは先程聞いた」


「んー、ルパン達まだかな。早くアイス食べたいな」


「なっ、どさくさ紛れに膝に乗るな！」


「あはははは。はあ、やっぱりここが落ち着きますな」


「………っ…！」




「たーだいまーっと。モンゴエー、なまえー。アイス買って来たぞー」


「おいおいお前らよー。暑いってのにいちゃつくなよ。独り身の俺達への当て付けか」


「おい次元。俺には不二子ちゃんが……」


「五ェ門どれ食べる？」


「ではその棒状のものを」


「ほい、ちゅーちゅーアイスね」


「（…名前はどうにかならなかったのか）」


ちゅー
（ある夏の某アジトのヒトコマ）

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