現在では、このことわざの意味は、空気が澄んで空高く晴れわたり、良い気候と豊富なエサに恵まれて馬も元気いっぱいである、と秋の季節を意味するように使われていますが、中国で使われ始めたときには全く違う意味を持った言葉だった。





日記



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中国故事によると秋になると馬に十分餌をやり、月に向かって弓の訓練をするという逸話が残されている。

軍事的緊張を形容した詩であり、秋になり天が高くなってくるころ肥えた馬に乗って侵入してくる匈奴を警戒する言葉「秋高馬肥」が語源となったそうだ。

つまり、「空が高くなってきた。秋が近いぞ。そろそろ匈奴が馬に乗って作物を収奪しにやって来るぞ。みんな戦闘準備だ!」そういう号令に使われていたわけ。

今とは全く別の意味だが、戦闘が身近にあった時代とは意味合いが変わってくるのは自然なことなのかも知れない。言葉の意味は時とともに変わりゆくことを証明する言葉ともいえる。

いまも競争と言えばレースのことだったり、受験勉強のことだったりと意味合いは変化している。こういったことは何も特別ではなく身近な言葉でさえ昔とは意味合いが違うことも多く見受けられる。


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