蜜歌委員長の苦難/2

「何これ」
顔を不機嫌に歪める。
視線の先にあるのはぐちゃぐちゃに書き荒らされた黒板。
かろうじて字は読める、が。

「なんで皆二人ずつになってんのさー!四人って言ったでしょ、よ・に・ん!!」

全く…全く…全然協調性がないんだから!
そうぶつぶつ文句を言いながら、黒板消しを手に取る。
そして班と班の間に引かれた境界線を全て消し、適当に線で名前を囲み四人ずつのグループを作っていく。

「うん、これでよし。文句は…ないよね?」


その時に放たれた黒い、いやどす黒いオーラに、誰も何も言えなかったとか。
リゼ