秘めた想い
「俺は、会津に残ります。」
その言葉を発すると共に、心の奥底で何か大事なモノが軋んだ。
ずっと、あんたの傍にいることが誇りだった。
冷静な判断力、統率力
組を纏めるため、自分が汚れ役になってしまう奥底に見え隠れする優しさ…。そのすべてが、眩しくて、この人の為なら…と思えた。
あんたを守り、支えて生きたかった。
だが、俺は会津を見捨てることができなかった。
左利きの俺が、武士としての居場所を得る事ができたのは、会津が新撰組の後ろ盾になってくれたからだ。
その会津を見捨てては、俺は武士では無くなるのではないか。不忠義者になるのは、まるで自分ではなくなるようで恐ろしかった。
-会津に残る-
散々迷った末にそう告げた俺に、あんたは《そうか》と、やっと言えたなと褒めるように、微笑んで頷いてくれた。
あんたの背中を見送りながら、ずっと迷ってたのを知らないでしょう。追い掛けて、共に行くと縋ろうかという考えが浮かんでは打ち消した。
会津での、激しい戦いで俺の支えになっていたのは、「あんたにもう一度逢いたい」ただ、それだけだった。
武士として生き、死ぬことを良しとしていたはずが
いつの間にか、あんたに逢いたいと想いながら刀を振るいつづけていた。
副長…
お慕いしておりました。
end?
ぐっだぐた。
斎藤さんが、めっちゃ女々し…(´〜`;)
何故…
- 1 -
戻る