1151-1160

気付かないだけで 君は既に 僕に囚われている

黒い道化師(ピエロ)

あなたの使う香水

風の冷たい、秋

白と黒の中間 灰の中で僕らは

甘い甘い一雫

何のための罠

辻褄の合わない世界

林檎の樹の下

真っ先に貴方に聞きたいこと




1161-1170

その言葉が私を殺す

今年も生きて桜を見ています

風邪気味の夜

青空の月光は薄し

早く夜が明けてほしい

闇に動く影

雪女の現われた日

手紙を書くのはやめました

濃紺の空の下、君と

行途を拒むもの




1171-1180

かじかむ心に幸せの光

消えゆく記憶の廻廊

あなたの好みを僕の全てに変えてみせますよ

九月の細い雨が上がった夜更け

あなたの為に歌う唄

光が四方に散った

微風の月

人を傷つける事に目を伏せるけど

飛び立つ日から思い出は

夏の夕べの宴




1181-1190

酷薄な微笑

言葉もやがて意味を変える

壊れた証の傷跡

ささやかな願い

言葉は無かった

ただ君を求めた

空の高み 青さの中へ

一瞬に止まる時間

視線停止

君がいない世界へと歩きだしてゆく




1191-1200

どちらしか道はない

私が思う神様

喜怒哀楽が下手な人

涙を流して今君の

それだけを祈った

空を曇らす落葉

罪深い自縄自縛

何も求めず、責めず

幸せものと僕を思う

僕がここにいて、君がそこにいる


リゼ