1951-1960

無慈悲に美しい

致死量を越えた、

少しずつ深くなってゆけばいい

闇に紛れて祈ってた

我の魂を揺さぶるもの

君を見た瞬間に

一片の言葉

変わらないものを探した

形象喪失

是と非の相克




1961-1970

久しぶり、ありがとう、大好きだった

想いは正しく伝わらない

時の洩れる音

嗤う風

傘の彼

どうか思い出して、

はやく"人間"になりたい

朱残す雲に陽沈む

陽射しのように明るく

瞳閉じて佇む東雲の空




1971-1980

いいからここでおやすみ

密集するにも形とてない

白く閉ざされた世界

自分に近い、けど遠い存在

手に入れる為ならば手段は選ばない

仮面の数々

なみだとともに

君の思想

神様の声は優しかった

流れる星の下で




1981-1990

決して消えることはない

消えてほしくない

すべてはひとつ

言葉が多すぎるから

空低く舞う蝶

途切れた言葉の果てに

私達はただ知らされてるだけで

透明な日

無窮の蒼空

暮色ロマンス




1991-2000

君を楯にし、僕等はいま生きている

いつものようにただいまと、

夜時計の律動

だれにもわからない

それでも覚えてる

今 何を為すべきか

蒼空の雲、その流れを変えることはできない

黒は黒のまま

花に消えゆく

救われたのは君か僕か


リゼ