1701-1710

幻の中、朝の風に虚しく響く

幻覚に流れる赤い麻薬花

ただ今は歩みを止めて

帰思

君にこの言葉を伝えたいけど

誰の為に泣けるだろう

時の名残

好きなのに別れを決めた

好きだから別れを決めた

あなたは沈黙を好まない




1711-1720

夕日を見ながら泣いた

結局は一緒に桜の下を歩く

冷たい風に冷えた躯

時の流れに心は変わってしまった

還らざる君

貴方が私を見つけてくれる日まで

時には誰かを傷つけても

風が色を着けていく

覚醒した僕等の願い

雨の日は二人で




1721-1730

色褪せてゆくセピアの影像

夜空の流星より早く

風の行方の迷路

花に潜めしこの想いを

ある時期、彼は

僕たちの愛は何処へ

過去へ流れ去る幾千万の時間

残照の空に

勿忘草の上に落ちた雪

廻る生の脈縛




1731-1740

風が激しく叫んでる

東風の歌

暮れなずむ西の空を眺めていた

たとえ誰が見ても間違いの選択だとしても

君の敵意

会える人は沢山居るけど会いたい人は一人

拒絶するかのように

笑ってサヨナラ(出来たら褒めて?)(それももう無理だね)

再び相見ることのできる喜びを

血の契約




1741-1750

幾ら待っても無駄なのに

笑う能力

満月の煌めき終われて帰りぬ

君の涙はもう見たくない

もし在るのなら

新しき愛の神

抱きかかえるこの悲しみの重さ

逃げてゆく、逃げてゆく、逃げてゆく、何処へ?

もう夢見る事も赦されない

全てを許す自分を赦せるか


リゼ