401-410

三月みたいにひんやりした

この靄(モヤ)に溶けてる言葉

ひとことをささやく

かなたの空を。

あまりにあおし、あおぞらはかなし

ふれれば消ゆる 幻のような花

傍若無人な人

記憶の中の光

山の精の妖しい足跡

羽根のように




411-420

リボンをそっとときはじめるよ

淡いおもいでのかなた

百年のちに

四六時中君に夢中

たてし誓いを守るとき

雨のベール

あの頃の愛を叫んでみる

空を見上げる仕草が好き

夜空を仰いで

熱を帯びた君の横顔




421-430

森と私の叫びと交じり合い

夏の通り雨

空を見上げることができました

畏怖の存在

花の中の花

わたしひとり思いだすしは

ポーカーフェース、くずしてやる

微風花風

月になりたい

君には負けたよ




431-440

ばーか、好きだよ

千年前の恋唄

八百年前の物語

暮れることもない仄灯

川の流れのはての

悲しいほどの美しさ

寝顔にちゅー

行かないで、お願い

夕陽が沈むにつれ、朝日が昇るにつれ

ただ僕が変わった




441-450

天国で再び相見える日に

時は矢のように飛んでゆくものだから

青い月

小さく無垢な者たち

枯れ草まみれの靴たち

すべてが水の泡だ

うれしいこと。

立ち止まり見上げた星なき空

なにゆえに

天使のようにできないかしら


リゼ