701-710
音なき世界
咲いて散る恋のまぼろし
夢に見たあなた
どうにもはっきりしないもの
ぼくたちの歩いた坂道
たった一回だけの。
空からしりぞけることができないように
深みに誘う
あなたを失う日がきたとしても さよなら さよなら とこっそり泣くだけだ
君の笑顔がみたいんだ
711-720
青葉も薫るたそがれを
見渡す限りの眼界を拒まれ
空へ届くくらい
せめて淡雪 とけぬ間に
すべては欺きの上にある
パンク寸前
これってちょっと子供っぽいですか?
あり得ないシーン
それは生まれる前からの約束パンドラの檻
721-730
ココロの感度
出会いの確率
自分の無力さ
現像されなかったフィルム
盲人に光
終れない脈拍
お願いだから、この部屋を死刑場にしないで頂戴
たまの風邪もまたいい
微笑を失わぬあなた
あなたは英雄(ヒーロー)!
731-740
「永遠」なんて分かりたくない
昨日まではウォーミングアップ。今日から本番。
死をも覚悟
僕らがそれを行為にするのはそれがカタチをなさないものだからだ
決戦の朝
心に穴
理由付きの涙
余計なプライド
自己滅却の環境に見を処して
うしろすがた
741-750
一条の光
はかない恋
夜明けとともに襲ってくる悲しみ
眠りにいざなう
私には天が蒼すぎた
氷のような手
水銀の球
溺れかかった人魚
色彩の世界
温もりはここにまだ、残っているのに