初期刀との出会い※加州清光※
私はユナ。
お婆ちゃんの神社で巫女の見習いとしてお札やお守りを売るお手伝いをしている。
お婆ちゃんの神社には、『刀の神様』が住んでいるという言い伝えがあり歴史好きの人や刀好きの人の参拝者が多く訪れていた。
私はそんなのどうせただの噂だと思って信じてはいなかったけれども、お婆ちゃんの部屋にはたしかに刀のようなものが置いてあり『危ないから触ってはいけない』と両親から言われていたので恐らく本物なのであろう。
巫女の仕事の手伝いをしていたある日のこと、お婆ちゃんに部屋に呼び出された。
部屋の扉を軽く叩くとお婆ちゃんが暖かい頬笑みを浮かべ出迎えてくれ、部屋の中へ入るように言われた。
祖母『ごめんねぇ。手伝ってくれてるのに…』
ユナ『大丈夫だよ。ところで、何?』
お婆ちゃんは真剣な表情で話始めた。
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