temptatio 3《試み》
#青黄 前提 火→黄
#お世話になっている
夢路あき さんに捧げます。
#リクエスト
「甘美の大人デザート」
それに引き換え、俺は…俺の恋はなんて子供なのだろう。甘ったるくて、甘ったれで、感情を取り繕うことも出来ずにぶつかってばかりいる、そんな恋。
それはまるで、小さな頃に食べた口の中に入れるとパチパチと弾けるあの、綿飴みたいな駄菓子みたいだ。舌に乗せると痛い程にパチパチと弾ける甘いお菓子。
痛覚も何もかも剥き出しの口の中を無遠慮に弾けるそれに、俺はずっと虜になっているんだ。
ティラミスを一口頬張ったけど、口の中には苦さしか残ってくれなくて。
あの人工的な色をした刺激的なお菓子を、俺は無性に口いっぱいに詰め込みたくなった。
end.....
↓以下は黒子っちと桃っちによる蛇足です。
「……で、かがみんときーちゃん、デートしてるんだ?」
「はい、そうです」
「はぁ、全く…テツくんも人が悪いなぁ。きーちゃんが大ちゃん以外に目移りするわけないじゃん」
「わかってます。だからこそ、火神くんにはさっさと現実を見て欲しいんです。」
「気持ちは分かるけど…きーちゃんも、いつも鋭いのに自分と大ちゃんのことになると鈍いよねぇ」
「青峰くんがデートプランを全く考えないのは、黄瀬くんの行きたいところに一緒に行きたいからですし。黄瀬くんは、青峰くんが自分の話を全く聞いてくれないって怒りますけど…青峰くんの言葉をよく考えてみれば、ちゃんと聞いてるのが分かるんですけどね」
「だよねー。買い物だってさぁ、大ちゃんって人の買い物に付き合うの全然苦じゃないんだよ?私なんかしょっちゅう何時間も連れ回してたし。大ちゃんのアレは、隣で待たれると気を遣って買い物出来なくなるきーちゃんを思いやってのことなんだよね」
「食事だって、いつも体型とか体重を気にしてお腹いっぱい食べられない黄瀬くんを、自分といるときくらいは思い切り食べて欲しいっていう気持ちの現れだと思うんですけど」
「ほーんと、わっかりにくいよね。あのガングロ野郎の優しさはさ」
「本当に。だいたい、大切だったり好きだったりする相手に対して、気を遣いすぎるところがある黄瀬くんを…あそこまで感情を剥き出しにして甘えさせてるんです、青峰くんも相当な惚れ具合ですよね」
「喧嘩ばっかりだけどさ、あれはあれで甲斐性だよねー。大ちゃんと言い合ってる時のきーちゃん、ツンと澄ました顔よりよっぽどいい顔してるもん」
「本当に、犬も食わぬ、ですね」
「だよねー」
→何だか長くなってしまいました。
完全にかがみん、当て馬になってしまいましたが。すみません。
あきさん、こんな拙いものですみません!返品可ですので、言ってくださいね!
70000hit!おめでとうございます!
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