涙を流しているけれど私は確かに笑っていて、あなたはそれを全て理解している。私はあなたを縛りつけておくことが出来ない。あなたは私を縛りつけておくことが出来るけれど、これ見よがしに縛るような真似はしない。それはつまり、あなたが求めているものが私ひとりだけでは決してないということだ。ただテグスのような細くて鋭い意図を私の首に回していて、しかるべき日がくるまで両手を広げて待っているのだ。私はそれを享受する。無意識に求めていると言ってもいい。それは愛の表現であり、あるいはひとつの幸せの形なのかもしれない。


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リゼ