夜はそこまできている。
暗闇は全てを飲み込んでわたしたちを凍えさせる。
寒さを凌ぐコートなんてなくてもいい。
そしたらわたしは、あなたが零したためいきを胸元に集めて暖をとるから。
わたしを生かすも殺すもあなた次第で、それはきっと特別なことではない。
夜はいつもそばにある。
必ず訪れるものとそうでないものは、決して交わらないと言えよう。
わたしたちはただ全てを受け入れ、外気に溶け込むことしか出来ないのだから。
夜に飲むココアは温かさを捨てて、わたしの懺悔に満ち満ちている。
今日もまた1日を過ごし、決まった通りの時間に眠る。
夜はわたしたちの背中をそっと傷つける。


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リゼ