(大学生設定)









時間と言うものは

本当に、あっという間に流れてしまって

ついこの間立海大附属中学校に入学したばかりだと思っていたのに

気付けばもう大学生になっていた。



立海大学にそのまま上がったとは言えキャンパスなどの環境はかなり変わってしまい、時折、一番印象深い中学時代を思い出して少し寂しく感じる。



…けれども、変わらないものもたくさんあって。



その1つが、中学時代から変わらない大切な仲間達。




「部長ーッ、昼飯行きましょう!」

「…だからよ赤也、幸村くんはもう部長じゃねぇ、つってんだろぃ。」

「大丈夫ッスよ!
来年にはまた"部長"になるんですから!」

あっけらかんと言う赤也の言葉に他のメンバーと顔を見合わせて、やれやれと言った表情を見せる。



「でもまぁ、確かにそうだよね。部長は精市。副部長は真田。」



そんな時に、俺の後ろから顔を出してそう言った彼女は

中学時代から変わらない、もう1人の仲間であり

同時に、俺の恋人でもある。



「まぁ、確かにのう」

彼女の言葉に仁王が賛同すると、それに続いて全員が頷く。


「ほーんと、何も変わらないッスよね。中学ン時から。」

嬉しそうに言う赤也。
その姿に思わず笑みがこぼれる。



……確かに、俺が思っているほど特に何も変わっていないのかもしれない。


生活する環境が変わっただけで。


肩書きが変わっただけで。







「そうだな。」

「ええ。幸村くんが居て、それに続いて他のメンバーも居て
そして、マネージャーとして…」
「あ、ごめん。
あたし…もうすぐマネージャーできなくなっちゃうんだ。」

柳生の言葉を遮って突然手を上げた彼女に、全員が驚きの顔を見せる。







「あの、ね。









赤ちゃん、できたんだ。」












それは、彼氏の俺ですら聞かされていなかった衝撃的な事実で。










前言、撤回。










「精市…ごめんね、今まで黙って「そんなことより体調は?こんなに薄着で大丈夫なのかい?ジャッカル、君の上着貸してくれないか。ほら、もう1人の体じゃないんだから。そういえば籍はいつ入れようか?次の大安っていつだったかな…。蓮二、調べてくれないかい?」

「……精市、少し落ち着かないか。」

「落ち着けだって?これが落ち着いていられるかい?
そうだ、ご両親にはいつ挨拶に行こうか。いや、その前にまずは…」















俺達はやっぱり少しずつ変わってきた。






それはつまり、成長、と言う形で。











「スゲェな、あれ…」

「幸村くん、ぜってー親バカになるぜい。」












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[あひるの空|ピアノ|アジカン]
リゼ