愛してる(内田)
「ねぇ、なんでそんなふてくされてるの?」

『べつに』
そう、別に俺は不貞腐れているわけではない
ただ、ちょっと気に食わないことがあったわけで

今俺たちは、日本に帰国していて休みを満喫している
  はず、だったのだが
飛行機の不具合で遅れているのだ


今頃は、篤人と一緒にゆっくりして楽しんでいたはずなのに

『篤人は、俺と休日すごすの楽しみじゃなかった?』
なんて、恥ずかしくて聞けなくて、

「慧樹、安心しろって」
『、、、なにが?』
いきなり何を安心しろっていうんだ

「今さっき、メールして休み伸ばして貰ったから」

『、、、はっ?』


「俺も、お前と休日過ごすの楽しみだったから」


俺の考えてることは、丸わかりだったらしい


少し悔しくて、でも、嬉しくて
だから、耳元で囁いた
『愛してる』


ちらりと篤人の横顔を見ると、耳元が紅くなっていて、少し俺も照れくさかった
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リゼ