4/訪問者の正体





「鳳長太郎に会った?」
「すっごいお金持ちオーラ出てたなー、チッ」
「ん?(^^)…じゃあ氷帝に会えたのか」
「え?何?(^^)…まあ一人いなかったけどねー、でもなんで平日の放課後にあんなとこにいたんだろ?」

部室で買ってきたものの確認をしながら千鴇くんにさっきの事を話す。途中なんか微妙な空気流れたけど気にしない。←
部活終了には間に合わなかったけど千鴇くんは一人で私を待っててくれたみたいだ。…さり気ない優しさグッジョブ!!何

「跡部になんかあったんじゃねーのか?」

私が買ってきたものを合宿用の荷物に整理しながら千鴇くんが何気なく口にする。

…ん?

「私跡部がいなかったなんて言ってないけど…」
「…あ」

千鴇くんがしまったという顔をする。

「え?どういう事?(2828」

問詰めると千鴇くんは渋い顔で「帰ればわかる」と言って作業に戻った。

嫌そうな顔すんなコノヤロウ!なかなか傷付いたぞコノヤロウ!

でも帰ればわかるって……まさか…………








「ただいま景吾」
「おかえり千鴇」
「うえっなんだこの匂……ぎゃぁああ!!」

千鴇くんが家のドアを開けて数秒後。なんだかすごくいい匂いが漂ってきてなんだろうと思ってたら…

「アーン?なんだテメェ」

べべべべべべ様の香水の匂いでしたようで

「アーン?テメェこそなn「初っ端からメンチ切ってんじゃねえ、とりあえず家ん中入るぞ」

…怒られた。←←



靴を脱いでリビングに行くと、テーブルには高級レストランのフルコースのような料理が並んでいた。
すっげえ!
まさかこれ跡部が全部!?

「こいつがお前の言ってた柳坂美紀ってのか?」
「おう。美紀、こいつは俺の友達の跡部景吾。よろしくな」
「アーン?友達だって?」

わお!
生アーン?きた!!!
跡部は千鴇くんに詰め寄り、耳元で何か囁いてる。すると千鴇くんは少し顔を赤らめながら自分の部屋に行ってしまった。

………………………………………は?

「…っつーわけだ」
「え、ちょ……え?w」
「千鴇をたぶらかそうだなんて思うんじゃねーぞ」
「いやまさかw」
「フン、ならいいがな」
「え、ちょっと待って、私が考えてる事言っていい?つかもういいよね?2人デキてるよね?」
「察しろバーカ」

あれ、なんだろ。
跡部とはフラグがたたない気がする…(きっと攻略キャラじゃないんだ…!/違

とりあえず私は部屋に戻って荷物を置き、お風呂の準備とか明日の授業の準備をした。


そっかー…
これが生BLかー…



………めっちゃ楽しめそうじゃんかおめえらァアアアアアアアア!!!黙


「おい柳坂、今日だけお前どっか行け」


…………………そっかー…














リゼ