24 誕生日、おめでとう。





〜♪

握り締めた携帯が街でよく聴いたクリスマスソングを孤独に歌う

君からかかってきた時だけの音楽




「…もしもし」


『リョーマ?…良かった生きてて。でも、出来れば会いたくなかったな』


「…ねえ、なんでそっちにいるの」


『最後にどうしても伝えたくてさ…』


「はやくこっちに、」




『HAPPY BIR…












気付けば
俺は君の名前を思いっきり叫んで
地面に崩れた











―残酷な支配者の放送で現実に引き戻される


《死亡者は―…》



     ・・
君の名は、そこにあった






「…ねぇ…!まだ最後まで聞いてないよ…?」



おめでとうって、言ってよ

俺一人置いて行かないでよ

ねぇ

ずるいよ、こんなの








《次の禁止区域は―…》





「…越前?」

「…まだまだ、だね…」




少年は僅かに笑みを浮かべゆっくりと立ち上がった





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リゼ