シビアな心じゃモテない



「はいじゃー、この係は決定ー。…あとは」

何故残る。
学級委員。

「柳坂がまたやればいいじゃん」
「やだよあたしもう疲れたもん」
「センセーこいつが学級委員超やりたいですってー」
「人の話聞いてる?」
「じゃあ女子は柳坂で…男子はどうするか」
「ちょ、先生もですか。集団でイジメはよくないですよ先生」
「まだ何の係もやってない…高杉、お前どうだ?」
「いや先生あたし強制なんですから相棒くらいはあたしに決めさせてくだ…はっ?高杉っ?」
「あ、今呼び捨てにした」
「うっさいわ」
「高杉くん寝てまーす」
「はい決定ー」
「高杉起きろーお前学級委員だぞー」

いやいや学級委員はこんな軽く決めてはいけないはずだよ!…ね?普通は

「高杉くん起きませーん」
「おい高杉ー…もう高杉で決定な。帰りの用意しろー」

いやいやいやいや先生ちょっとそれはよくないですいくらはやく帰りたいからってそれは無いです

「ねぇ高杉!学級委員なんてやでしょ!起きてー!」
「ん…美紀」



…。
ええぇええ!?

「…いつの間にお前ら」
「いやこれは違くて…!」
「なんも言わんでいいぜよ…」
「いや言わせろよ」

な、なんか凄く疲れる…!

「んじゃ、高杉と幸せにな!また明日!」
「あー…うん…そーですねー…」

も、いーや…




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