1*.苦 想








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『兄ちゃん!』

『ただいま、柊』

『今日は何をおしえてくれたの?はやくお話のつづきが知りたいって松陽先生に伝えてよ!』
『柊、今日はね、愛することについて学んだんだ』

『…愛する…こと?』

『ああ。人や動植物などの生き物はもちろん、器物だって…そうだ、柊が大切にしているその刀だって、愛を注いで大切にすることはとても素晴らしいことなんだよ。』

『これはとーちゃんとかーちゃんが大事にしてたもんだからだ!』

『そうだな。……柊は、ソイツが一番大事か?』

『………うん!』

『………そうか………………柊、兄ちゃんはな、お前が一番大事だよ』

『ほんと!?俺も兄ちゃん大切だよ!』

『ああ、ありがとう。





………………愛してるよ、柊』



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「――――っ!!」



なんだ……今のは……

昔の………俺……


「……まだ日は出たばかりか…………」


今からまた寝るには時間が無さ過ぎる。
ちょっくら散歩でもしてくるか………








「どこで寝てんだよお前ら………」

「グガーッ!ゴガーッ!」
「エリザベスゥウウウ!!ナースコスは俺の前だけでと言ったではないかァアアア!!………グー…グー…」

「…っるっせェな起きやがれ!」

ドガッ!!


「……むふぁっ、柊か……どうした?」
「どうしたじゃねーよ、なんてとこで寝てんだ、普通の道端だぞココ」
「……一生の不覚………」
「ほらとっとと起き上がりやg「エリザベスゥウウ「んだよホントうっせェなさっきから!お前のフィアンセかそいつは!!」
「エリザベスは桂のペットだ」
「へぇー…ってどうでもいいわ、コイツは端に寄せとけばいつか誰か拾うだろ、行くぞてっちゃん」

「ああ…」







10.5‐END




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