リーチ?
シ「さて、アガれるための形がわかったところで、もう一つアガるために必要なことを解説しますね」
ア「なに、この期に及んでまだなにか必要なことがあるのか・・・?」
シ「ろ、露骨に嫌そうな顔しないでください・・・。最初はめんどくさく感じますが、慣れれば大丈夫ですから」
ア「むう」
シ「まず、アガれるためには「4面子1雀頭」をそろえる、というのは大丈夫ですね?」
ア「ああ。先ほど聞いた」
シ「そして、麻雀のルールとしてもう一つ、
『アガるためには役がついてなければいけない』
というのがあるんです」
ア「やく?」
シ「いわゆる、
「特別な形にそろえられた4面子1雀頭」
です。「国士無双」なんて言葉を聞いたことはありませんか?」
ア「そういえば、耳にしたことがあるな」
シ「それは役の一つなんですが、役の形の詳しい説明は後に回して、今回は「どんな形でもアガれる方法」を教えますね。たとえば、先ほど出したアガれる牌の例なんですが
これ、テンパってはいますけど、牌の種類も形がバラバラで統一感がありませんよね。これでは「役」がついていないので、このままでは形をそろえてもアガることができません」
ア「なんだと。せっかく必死で集めたものを、役がないという理由ごときでムダにしてしまうのか?」
シ「大丈夫です、そんなときのために
「リーチ」
があるんです」
ア「リーチ・・聞いたことがあるな」
シ「リーチとは、『テンパイしましたよー、つまり、あと一つでアガれますよー、
ということを他の人に公開することでつく役です。
リーチをする際には、
『必ずテンパった状態で、「リーチ」とはっきりわかるように発言し、場に自分の持ち点を1000点供出する』
ことが条件となります。
ちなみに、「リーチ」をかけた後は、どんなにいい牌を引いても、望みの牌以外は全て捨てなければいけなくなります。
この場合は、
と
以外を引いてきて、それがどんなに魅力的なものでも即刻捨てなければならないということですね」
ア「む?シュヴァーン、持ち点とは?」
シ「あっと、そういえば説明してませんでしたね。麻雀は、一人25000点の持ち点をかけて戦うゲームなんです。アガった役によって、他の人から点を奪い、最終的に持ち点が多い人が勝ちになります」
ア「なるほど。リーチをする際はその点の一部を、担保として場に出す必要があるのだな」
シ「そういうことです。
シ「リーチをすることで他の人に警戒されてしまう危険性はありますが、
とりあえず、初心者のうちは
『テンパったら即リーチ』
をかけてください。リーチも立派な役ですから、とりあえずリーチをかけておけば役無しでアガれない、ってことはないです」
ア「心得ておこう」
シ「ちなみに、場に供出した1000点はちゃんとアガれれば自分のところに戻ってきます。もしも自分より先に他の人にアガられてしまうと、その1000点はアガった人のものになってしまいます」
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