ヨザック

何かしらの毒にやられたカナを治すために必要だと言われたその言葉に思わず耳を疑い聞き返した。


「え?」

今なんと言った?

「ですからカナ様を治すために必要なモノは殿方の精子です。何度も言わせないで下さい!」


ほんのり頬を赤らめ怒るギーゼラ。
カナを心配して集まった男性陣は口がポカーンを開きなんともまあ、マヌケな姿だ。


「えーと、つまりカナを治す為には性行為をすれば良いって事?」

我に返ったコンラートが問う。


「んじゃここは恋人である俺の出番ですね!」

「何故貴方はそんなに嬉しそうなのですか!ああっなんたる失態…このような方法でしかカナ様を治す事が出来ないなんて!……ついて来なさい。他の連中はダメですからね!」


鬼軍曹がキッと男共を睨みつけ、ヨザックをカナがいる部屋へ案内する。

息苦しそうにベッドに転がるカナ。

ギーゼラがそっとカナに近づき優しく声をかける。


「ギーゼラ、身体がすごく、熱いの、私どうなっちゃう、の?」

「カナ様、申し訳ありません。貴女の毒を浄化するには誠に不本意なんですが、グリエと性行為するしかないのです。」

「…え?」

「すみません。今のところこれしか治療法がないのです。グリエ、私はもう出ます。後は貴方に任せますが分かっていますね。」

「へいへい、分かってますよ。ほら、早く治療したいんで軍曹はお引き取りを。」

「くっ!」


悔しそうに舌打ちし部屋を出たギーゼラ。


「…ヨザ…」

「今楽にしてあげますからね。」


火照った頬に手を添え、軽くキスをする。


「んっ…」


すぐさまトローンとした目付きになり、モジモジを下半身を動かす。


「キスだけで感じちゃったんすか?」

「い、言わないでよ…」


うっすら涙を溜めた目で睨みつけられたが、全く怖くはなく、寧ろ俺を煽る材料にしかならない。


「今日は早めに済ませますね。軍曹に怒られちまうし、坊っちゃん達も心配してますから。」

「きゃっ!」

素早く衣服を脱がし、いつもと違う色気にゴクっと唾を飲む。


「や、あんまり、見ないで…」

「綺麗ですよカナ。」

「ああっ!」


プックリと主張するソレを口に含み舐め回したり吸ったり摘んだり弄る。


「あ、や、ヨザっ!」

「カナは胸弱いですよね。」

「はあん!」


下に手をやると既にグチョグチョに濡れていた。
これならすんなり入るなと思っていると、首に腕をまわされた。


「どうしたんすか?」

「ヨザ…すき。」

「!!」

「すき、だよ…ヨザだいすき…」

「ーっ反則すよ!」

「えっ、あっ、やあん!!」

いきなり挿れると軽くイッたのか身体が弓なりに反る。


「ああ、きもち…」

「ーっそんな、煽って、どうするんすか?」

「あ、あ、あ、ヨザック。すき。」


カナから口付けをされ、ぎこちない舌使いがまた可愛くて、知らぬうちに腰の動きが早くなる。


「今日は、やけに積極的ですね。」

「あうん!や、もっと、して!」

「満足いくまでしてあげますよ。」

「やはんっ!あ、や、はっ!」

「スゲーグチャグチャ。」

「あ、あ、きもちい、ヨザ…」

「…俺も…」

「ああんっ、あ、あ!」

「カナの事…スゲー好き…」

「あ、いく…イッちゃうよ、ヨザぁ!」

「あ、俺も…でるっ!」



細い腰を逃さないように掴み、腰を叩きつけ訪ずれる絶頂を待つ。


「ああ、ああああんっ!!」

「くっ、締まるっ…」


中に全てを出しきりぐったりしているカナに話しかける。


「カナ大丈夫ですか?」

「……ヨザ…」

「なんすか?」


顔の横に置かれている俺の手を握り愛しい笑顔でこう言った。


「だい、すきです。」

「!!」


完全に瞼が落ち眠りについたカナ。


「…………反則ですよ…」


2人しか居ない部屋で真っ赤になった顔を誰にも見られないように隠した。
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