君の体温*クワガタP
*初音ミク*

鮮やかに
光るその色に

捕らわれて
歩みを止めた

無くして
ただ切なくて

追い求めたのは
まぼろし

懐かしい
君の声を聞いたよ

今はもう
はるか遠く響く音

温もりが
欲しくて繋いだ手を

僕ら



なんてよんだ


花が咲いて
月が満ちて

また景色を
塗り替えて

ここにいたこと

君の体温

忘れて
いつか冷たく

それだけさ


見慣れた街を
独りで歩く

君のいない
場所を探して

綺麗な記憶が
ちらつくから

目を瞑っては
また転んだ

もしも

なんてさ
口にしたって

変わらない
未来があるだけ と

気付いてるのに
手を伸ばして

また

悲しい嘘

を付く


花が枯れて
月が消えて

また季節は
過ぎ去って

そばにいたこと
君の感触

消えて

まるで

何も
なかったかのように


僕らが誓った

永遠 は

惰性の果てに
腐ったね


冬が明け
春が咲き

夏が暮れ
秋が眠ったなら

出会えたことを

良かった と

思える日が
来るかな?


いつまでも

いつまでも

君と

笑っていたかったよ

寂しい夜も
二人の朝も

誰かが
僕を塗り替えて

それでいいよ

君の体温

忘れて
いつか眠って

さようなら

愛しい君よ

戻れないなら

僕から

消えてよ





2012.10.8*葉露


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