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★ショックウェーブ、ジャズ
私、失敗すると落ち込むタイプなの。これでも一応科学者を目指してるし、将来はショックウェーブみたいに…、いや、あんなにマッドになりたいわけじゃないけど…。
それでね、この間、すっごく大変な失敗して、ショックウェーブに貸してもらった部屋をひとつ吹き飛ばしちゃったんだ。全然怪我はなかったんだけど、最近うまくいかないこと続きだったから情けなくて情けなくて。
しかも後ろであの足音が止まった時はもうダメかと思ったよ。ああ、今度こそ死んだなって。
でもショックウェーブは叱らずに
「生きてたか」
ってそれだけいって帰っていったんだ。
ねえ、これって心配してきてくれたってことだよね?ねっ?ねっ?!
ああ、もう、ショックウェーブ、大好き!大好き!
ジャズ、聞いてる?
「いや、それ多分言葉通り、ただ生存確認しにきただけだろ」
「だから、わざわざ来てくれたんだよ!わざわざ!私のために!私のためにっ!」
「まあ、お前がそれでいいならいいけどな…」
「今度の休日、またショックウェーブに会いにいこうかなあ」
「……その場にいたら、絶対に俺の方が早ぇのに」
「そりゃあそうでしょう、ジャズだもの」
「………。なんか納得いかねえ!」