1.ホグズミード
新学期早々入院していたために、最近の学校の様子をあまり把握していなかったエリカだが、退院して1週間でそれが段々と掴めてきたようだった。


まず、エリカ自身についてだが、やはりシリウス・ブラックの親戚だと言うことで噂話が常につきまとった。だがエリカが何かを言われるたびにセオドールやドラコたちスリザリン生が結託してエリカを守っているので、本人はあまり気にしてはいなかった。


また、シリウスの事件の真相をエリカは調べたかったのだが、手詰まり状態になっていた。ルーピンに聞いたピーターが怪しいとは思ったものの、証拠が何一つない。こればかりはどうしようもないと、しばらくこの件は放置することを決めた。



授業はといえば、闇の魔術に対する防衛術が最も人気だった。ドラコたち以外は、皆ルーピンを尊敬し、授業を楽しみにしていた。エリカとセオドールも例外ではなく、彼を、今までの防衛術の教師の中で最も良い先生だと評価していた。


エリカが最も好きな魔法薬学は、スネイプがいつにも増してグリフィンドールを苛めていた。理由をセオドールに伺うと、どうやら防衛術の授業でいろいろとあったらしい。話を聞いて、グリフィンドールは恨まれても当然だ、とエリカは思った。


魔法生物飼育学は、全く楽しい授業とは言えなくなった。ヒッポグリフの事件のせいで、ハグリッドが酷く自身を失ったらしい。生徒たちは毎回毎回レタス食い虫の世話を学ぶ羽目になった。


それとは逆に、トレローニーの占い学は、エリカにとっては少し楽しみな授業になっていた。占いに紅茶だけでなく、カードや水晶玉を扱うようになったのだ。水晶玉に関しては、何かがうっすらと見えたような時さえあった。
実際は当たるわけがないとは思っていたが、神秘的な雰囲気がどことなく気に入ったし、セオドールも雰囲気がエリカと合っていると評した。



アニメーガスの練習は、なかなか大変だった。最初こそどんどん変身術の上達が感じられたものの、高度なレベルになってからは今までのようにはいかなくなったのだ。伸び悩む2人はしょっちゅうマクゴナガルに質問をするようになり、彼女は2人の優秀さに酷く驚いていた。




しかし11月になると、エリカは別のことで忙しくなった。クィディッチ・シーズンの到来だ。騒がしいのが嫌いなエリカも、こればかりは好きだった。
腕がだいたい治ったエリカは、治っていないと主張してまだ包帯をつけているドラコとは対照的に、練習に励んでいた。
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リゼ