筆入れメモ

 
自分で在るという事、「ただ」自分で在るという事は、他人が在るから自分が在るのではなく、他人が居ても居なくても、他人が居るか居ないかに関係なく、その自分で在るという事だ。
他人の存在は、自分が自分であると気付く為のきっかけにしか過ぎない。

世界が存在するから自分が存在するのではない。世界は、其れを視て、其れを考えている「自分において」存在している。

世界には沢山の他人が存在していて、それぞれに生きているけれども、其れ等総て「自分が」視ているその光景だ。五感で感じているものだ。もし自分が存在しなくて、自分が視ているのでなければ、其れ等は一切存在しない。世界も他人も存在しない。

然し乍ら、こうやって考え思っている自分があるのだから、「自分が存在しない」という事は「無い」のである。故に世界が存在しないという事は無いのである。


( 自分、という存在と世界の確立 )

 




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