color index(黒バス/連載願望)
蜃気楼のように視界がゆらゆら揺れる。
空港のエントランスから自動ドアを通り抜け外へと出た瞬間、熱と湿気を孕んだ空気がねっとりと恵都の身体を包み込んだ。
「うわー…」
クーラーの効いた涼しい空港内と外気との余りの温度差に、恵都は一瞬くらりと目眩のようなものを覚えた。
あっつい、そう思わず言葉が零れる。
頭上に広がる空にはもくもくと綿飴みたいに真っ白な雲がぽっかりと浮かんでいた。
「四年振りの日本だ」
照り付ける太陽の眩しさに手を翳す。
舗装されたアスファルトの照り返しが強く、見上げた先の太陽は見せ付けるかのようにその勢力を存分に発揮している。
機内に置かれていた日本のガイドブックを読んだところ、日本では今、まだ夏と呼ばれる季節の半分も過ぎては無い頃らしい。
「これでも、日本にとっての夏本番はまだまだこれからなんだよな」
すごいな、懐かしい。
恵都は汗で滲んだ額に張り付いた髪を避けると、笑って無邪気な感想を呟いた。
カラーインデックス
( なつとあざやかなしきさい )
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デフォルト名は彩折恵都(あやおりけいと)。アメリカに行った黒子の幼馴染みが中二の夏に日本に帰ってきてその夏休みをキセキ達と一緒に過ごすお話、を書きたいです。
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