人、会、愛(メモ/雑文)




人は出会うべくして出会っているのだろうか?

ふと思い浮かんだ命題である。
例えば。総ての出来事を『過去の事象』と捉えたとすると、総てを過去のように捉える為には遠い未来の先にも立って総ての事象を捉えなければならなくなる。その反面、総ての出来事が『偶然』だとしたら総ての出来事が『未来の事象』として捉えられる事になり、過去は未だ決定されていない状態で『現在のあり方次第でその姿も変わる』というまた違った世界観となる。
そしてそれらを折衷的な捉え方とすれば『偶然』は未来の事象に当てはまり、また『必然』は過去の事象に当てはまるという考え方になる。つまり、未来の『偶然』は現在を通して過去の『必然』へと変わる。過去の部分がどれか一つ欠けたとしても今の自分は存在しないという捉え方になるのだ。
端的に言葉だけの面で見ると『偶然とは何の因果関係もなく、予期しない事象が起きる様をいい、必然とは必ずそうなる事、自然的必然性と言えば自然的事象が因果関係に支配される』という事を言う。


「最近、やっとこの世界に存在する数ある法則の中のひとつに気づいた。『出会い』とは決して偶然ではないのだ。でなければどうして『出会い』が、ひとりの人間の転機と成り得ようか」


そうやって、人と人との出逢いは『偶然』だ『必然』だという各々の解を否定した人間は、人と人との出逢いは『必然』であり『偶然』であると過去に謳ってきた。









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