雲凪番外編[お見合いの結果]
*
「ったく骸ったら幸せだな!」
「お二人の話が聞けて光栄ですわ。」
「本当ねぇ。」
「い、いえ。
今更こんなことを言うのはちょっと恥ずかしいです。」
座談会会場。
和やかな雰囲気を作り出しているのは主に骸で、もちろん白蘭との幸せ満載話。
急に恋に発展したことや彼女想いな面、ついでに雲雀と話した内容等々。
バラエティーに富んでいて話が尽きなかった。
「ったく、その幸せ半分わけろよ!」
「まぁまぁ沢田さん。」
「あ、草壁さんもどうですか!?
このベッピンさん達の中から縁談でも、」
「な、ぁ!?」
「もしや、草壁様好みが既にいる感じですか?」
「さすが、手が早いですね。」
「雲雀さんより凄いかも。」
「ろ、六道さんに沢田さん!」
「良かったじゃない草壁。」
「そんな、私にはもう遅いはな…し…。」
「あ。」
「まぁ。」
「ぇ゙?!」
「やぁ。」
ツナの後ろにはいつのまにか雲雀の姿。
ツナは慌ててあぐらから正座へと態勢を立て直して雲雀と向き合う。
すぐ隣には凪がいて、顔を下に向けていた。
「ど、どどどどうしたんですか雲雀さん??!」
「ずいぶん賑わってるって凪が言うから来たんだよ。」
「そうですよ凪。
さっきから下向いてますけど大丈………。」
「……………。」
「……………。」
「……何。」
「いや、口紅…付けました?」
「この僕にそんな趣味があると思う?」
「ですよねぇ。」
「良かったぁ、雲雀さんにそんな趣味があったかと…」
「ぁの…それは私が…。」
ピシッ
一瞬にして空気に亀裂が入る。
凪は雲雀の後ろで小さくつぶやいた、それを骸とツナは聞いてしまった(というか聞こえてしまった)
意味を理解した2人は時間が止まったようにピクリとも動かない。
今、なんと?
「ひ、雲雀君?」
「凪も君と同じで、僕に口紅をつけるのが好きらしくてね。」
「…だって……激しかった。」
「そりゃそうだよ、激しくしたから。」
「ッはぁ?!!!」
「え、ちょ…雲雀さん!!!」
「何。」
「なっなななな何ということをッッ
純粋な凪がぁあ!!!」
「痛くなかった?!
体(全体的に)大丈夫??!」
「…誰も性交までやったとは言ってないよ。」
「いいえ信じられません!
今までの系統から言って君が手を出さずに終わった過去なんてありませんから!!」
「恭さん…。」
「哲。」
「へ、へい!」
「今晩僕の寝室1q以内に近付いた者は全員咬み殺しておいて。」
「こ……ッ」
「凪、帰りましょう。」
「ぇ…、でも。」
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