雲凪番外編[緊急お見合い]








※番外編で雲雀×凪の話。
ちなみに凪は10年後設定です。







凪。
出身地、両親、年齢不明。
ボンゴレ社の幹部の1人で、仕事は骸同様スパイや事務などをこなす。
しかし滅多に人前に現れないので、人間性なども詳しくわかっていない。




「それで、何。」

「凪とお見合いしてください!」

「は?」

「母親みたいなことを言いますけど、やっぱりみっともないです!」

屋敷に来て着物に着替えたと思ったら、
突然何を言い出すのか。

雲雀は呆れたような顔をして、向かい側にいる骸を睨む。




「そんなの無理に決まってるでしょ。
だいたい相手の顔も知らな…。」

「今の君の生活を変えられるなら何だってしますよ!
悩みを打ち明けても君は何ら変わりないじゃないですかっ」

やはり、雲雀が求めるような女性はそう簡単に現れない。
相変わらず、毎晩のように女性を抱いて朝になれば捨てていく生活を送っていた。

骸はそんな雲雀を気にかけ、今回お見合いの話を持ちかけてきたのだ。




「これはボンゴレ社の存亡にも関わることなんです。」

どんなに頼んでも断る人間というのは知っている。
だがしかし、見合いに踏み切らなければならない。
それは雲雀に抱かれて捨てられた女性からの不満が会社にくることが原因なのだ。

これは会社ののイメージダウンに繋がり、将来は組織を脅かす脅威となる。




「女は嫌いだって言ったはずだよ。」

「ダメです!
その女嫌いのくせに女を抱くという生活はやめてください!」

「だからって何で社内恋愛なんだい?
草食動物だって黙ってないでしょ。」

「黙らせました。」

「意外に弱いね。」

「僕と白蘭の件もありますから。」

「でも肝心の相手は何て言ってるの。」

「お互い初対面です。」

「ふーん、却下。」

「では、もうすぐ綱吉君と凪が到着しますから。」

「ワォ。
拒否権は無いみたいだね。」

「凪は内気な子なんです。
強引に迫ったりしないでくださいよ。」

「知らない。
時と場合によるよ。」

「………………。」

本当に大丈夫なんだろうか。

骸は不安を抱えながらも、出された緑茶と和菓子に手を伸ばした。
ついでに着物の袖から小型の盗聴器を取り出し、机の裏に付けた。

ベタな作戦だが、これも凪を守るため。
もし雲雀が凪にちょっかいを出したら、綱吉と共に仲裁することになっている。




「あぁそうだ。」

「!!」

「何。」

「いえ…何でもありません。」

「ふーん。」

「それで?」

「うん、どうせやるなら見合いの時は2人きりにしてよね。
障子ごしから聞いても無駄だから。」

「ゔっ」

「やっぱり。」

骸の反応を見た雲雀は、不敵に笑う。
確かに、障子ごしから話を聞いてみようと作戦を練っていた。
だがやる前から感付かれる。




「考えが子供だね。
まぁ、体は大人になってるようだから良いとするか。」

「いきなり何の話ですか?!」

「首筋丸見え。」

「なっ」

骸の首筋に散らばる赤い痕。
本人にも気付かれない死角に、多数のキスマークがあった。

これは昨晩、白蘭に付けられたもの。
若さというのは恐ろしいもので、毎晩のように体を重ねても、次の日になればまた求めてしまう。

これでは雲雀と何も変わらない。
だからといって、一緒にされたくない。
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