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「じゃ、何か食べたいものはある?」

ディープキスや軽い愛撫を覚えてしまったら最後、セックスをするのにそう時間はかからないだろう。
充分に白蘭の愛情を受けて納得した骸は、白蘭にしがみついて離れようとはしなかった。
自分でも驚くぐらいに安心しきってしまう。
白蘭からのキスで少し体がふやけそうだった。




「もう、そんな時間ですか。」

「うん。」

骸はワンピースの紐を整えながら起き上がる。
白蘭に押し倒され、終わりが見えなくなるぐらいに抱き合ったりした。
そのせいで体は気怠さを増している。




「先にお風呂をいただいても?」

「ん?あぁ、別にかまわないよ。
じゃぁそのうちに夕飯取り寄せとくね。」

「イタリアンで。」

「了解ー。」

鶴の一声ならぬ白蘭の一声で夕飯を、誰も近づいたことのない個室に。
それを届ける女中さん達は、またもや壁とお友達になっていた。




「どんな漫才よりも、おもしろい所ですね。」


























―‐‐……‥‥‥

自室のすぐ傍にある女湯。
賑やかかと思いきや、夕飯時の6時をまわっている為に誰もいなかった。

そして今、骸は鏡の前に立っている。
お風呂上がりなのだから女湯の鏡の前にいるのは当たり前だが、骸は眉間にしわを寄せて考え続けていた。




「バストを…もっと。」

骸の性格を反していても中身は女性。
ヒップとウエストはモデル並に整っていて、脚だって細くて長い。
自問自答で文句はないのだが、唯一のバストだけは悩みの種だった。



「やはり、胸は大きいほうがいいのでしょうか?」

白蘭に飽きられたくない一心で、以前まで気にも止めていなかったことを気にしはじめる。
しかし悩んでいたら少し寒くなったのでバスタオルを身につけた。
だが胸は強調されない。




「うーん。
大きくなる薬とかがあればいいんですけどね。」

と思っていると、ドアノブがガチャリとひねられた。




「むーくろ君、
まだ………って!!」

「な、」

途端、大浴場に叫び声が聞こえた。




「ッいやぁあああ!!!!!
ちょっと何勝手に女湯に入ってきてるんですかッ
この変態!!!」

「あだっ!!
ちょ、骸君っとりあえずそこらへんにあるもの投げないで!!」



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