1/4(※裏注意)









――‐‐‐……‥‥


「ん…。」

重い体を起こして朝日を確認する。
瞬きを何回もしながら脳を働かせ、書類の山に目を向けながら今日のスケジュールを思い出していた。




「………っ…。」

だが白蘭は数日前から別宅に泊まっている骸を思いながらぼーっとしていた。

ベッドの上に乱れる蒼い髪。
シャツ越しから見える白い肌。
そして自分を魅了した桜色の唇。

きっと昨日は愛し合ったんだろう、
白蘭は骸の妖艶さを考え雲雀との性交を確信していた
骸は気付いていなさそうだが、白蘭との会話に『雲雀』という文字は絶えず、いつも白蘭は突っ掛かっていた。
綱吉から聞いた話では、ここ数年間の片想い人だったらしく、それはもう乙女心満載だったという。




「…結局。」

年期が違うんだよね。

蒼が散らばるベッドに再び身を任せて背中からダイブする。
ギシリという音を立てれば、目の前の表情が歪んで薄く瞳が開いた。

ああ、もう少し静かに倒れれば良かったね。
よく寝てたのに起きちゃったじゃん 骸 君 が … … … 。



























骸、君?




「えッ?!!」

「白‥蘭ッ」

幻覚かと思いきや本物?!
いや今現在、抱きつかれたうえにキスまでされてるから本人か。
って帰ってくるの早ッ
一週間は帰らないって言ってなかった?!




「ン、…んぅ。」

「…っむ、くろ君!」

我に返った白蘭は骸を引き剥がそうとして唇を離す。
だが、一瞬だけ間が空いたと思ったらまた塞がれた。
あまりにも強い力の為、引き剥がせずにそのまま骸に押し倒される。

ギシギシと小刻みにベッドが軋む度、体の熱が籠もってくる。




「んンっ、んぁ…は。」

「ちょ、ストップっ」

「嫌です!」

「なッ」

普通断る?
誘い受けはいいとしても、いつからこんなに欲深くなったんだろ。
雲雀君…いったい骸君に何をしちゃったの?

ふと視線をずらせば懸命に舌を絡ませてくる彼女の首筋が見えた。
そこには約束と言って自分が付けたキスマーク。
と言う事は、雲雀は骸に手を出していないという結論となる。




「…びゃ、くら‥ァっ」

「っむく、」

「も、ヤだ…っ」

白蘭の胸板で快感を求める骸は、次の瞬間世界が反転した。




「ン、ふ…っ」

「骸君…媚薬とか飲んだ?」

「…ん、でない!」

「そう?」

自分と1日会えなかっただけでこんなに甘えてくるのか。
ならば逆に1週間任務を入れたら、という焦らしを発想するSの血。

彼女のことだから、セックスをしたら依存してしまうのではないかと心配していた。
キスも控えてきたつもりだが、今は思いっきりやってしまっている。
しかも男としての本能が目覚めようとしていた。




「ゃ…もうっ、して…!」

「っ朝から欲情して大丈夫?」

「…人の、ことっ…言えないでしょうッ」


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