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※♀ツナ、学園パロ注意。









『好きになればきっと友達を傷つける。』

そう言い聞かせてみても、どうしても止められない。


























「…………。」

パコンといい音がすればナイスショット。
教室の窓から外を眺めている綱吉は、視線を下に変えて部活動を見ていた。
目の前にあるのはテニスコート。
あまり興味の無かったものでも、今ではなんとなく好きになりつつある。

今日はそんな気分なのか、なんとなく教室に残っていた。
ぼーっとテニスコートを眺めていると、教室のドアが開く音がした。




「俺の後輩はどうだ?」

「…打ち方が可愛い。」

「そっか。」

「部活はどうしたの?」

「教師に進路の話をしていたから今日は休んだ。」

「お疲れさま。」

視線を少しだけ後ろにやると、予想していた通りの人物。
最近よく会う相手は、テニス部のエースであり天才の名を持つジョット。
一言でまとめれば学園のエリートである。

教室のドアを静かに閉め、次に上履きと床が擦れる音が聞こえた。
しかし綱吉は近づいてくる気配を気にせず、テニスのボールを目で追っていた。




「無愛想。」

「……………。」

「ツナ。」

ジョットの手が綱吉の肩に触れる。
また2人の距離が少しずつ近づいていく。
そんな気がした。




「強行手段?」

「さぁ、どうだか。」

「お金とるよ。」

「幼女体型のくせにお高いな。」

「……………。」

ジョットは人を見下すように笑うが、綱吉は相手にしない。
そんな反応が気にくわなかったのか、ジョットは無理やり綱吉を自分の方に向かせて顎をひょいと持ち上げた。

別に最初から嫌いだったわけではない。
最初は良い印象だった。
顔もスタイルも悪くない、むしろモデル並。
そんな軽いイメージのまま彼を同級生として見ていた。
でも今は違う。




「…また陰口されるんだけど。」

「じゃぁ俺と付き合えば良い。」

「それは嫌。」

「どうして?」

「誰にでも口説くような遊び人はキライ。」

「酷い言われようだな。
可愛い顔が台無しだぞ。」

「また口説いた。」

表情を変えない綱吉を見たジョットは、更に詰め寄ってにっこり微笑む。
おそらくテニス部には目撃されているであろう。
綱吉はぷいっと首をふってジョットの手から逃れた。

こいつは涼しげな顔をして胸の隙間から滑り込んできた。
ジオには可愛い彼女がいたはずなのに、何故こんなことになったんだろう。




「用が済んだなら離して。」

テニスの練習試合、どっちが勝ったか見たいから。




「あいつに何か言われたのか?」

「“もう2度とジオに近づくな”」

「それ以外は?」

「水浴びせられて、平手打ち1発。」

「感想。」

「ジオが大嫌い。」

「そうか。」



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