レシーバー






※裏注意








「‥ジ、オ。
俺…大人になりたいんだ。」

全てはそこから始まった。

ツナの発言に危うく飲みかけの紅茶を吹き出すかと思ったが、必死に咳をしながら耐える。
コイツは突然何を言いふらすんだ、そう思いながらティーカップをテーブルクロスに置いてツナを見た。

ツナは真剣に『大人になりたい』と言ってくるだけ。
何故?




「俺に言ったところで何も始まらないぞ。」

「!…ッだから、その。
…あの、ジオに‥‥ァ。」

赤面した顔でもじもじとしながら、俺にぎこちなく主張する。
何かを気付いてほしいのか俺の手を取って自分の頬にすり寄せる。
何をしてほしいんだ、と言っても自分の口からは言えないらしい。
俺はツナの様子に首を傾げ、考えていたとき。




「ん、あぁッ!」

「?!」

いきなり甲高い声を出したかと思えば、その場にへたりこんでしまう。
はぁはぁと肩で息をしているツナを見て、まさかとは思いズボンと下着を一気に下げる。
そこには射精したばかりの生暖かい精液と、ナカで鈍い音を出しているローターが目に入る。
成程、さっきから言っていた大人になりたいというのは精行為の事か。




「だがツナ、こんなものどこで‥。」

「ぁんッ…ジオのッ‥部下の人、からぁ!やぁッ」

…野郎共。
後で凍り漬けにされたいのか、と心の中でつぶやく。
だがしかし、今はそんな事に気を逸らしている暇はない。
一刻も早くこの事態をどうにかしなければ、そう考えツナを見る。

ツナは赤い顔をしたまま、必死に上着で自分の性器を隠そうとしている。
涙目で快感を耐える姿は俺を欲情させるにはもってこいのアピールだ。

(失礼だが)まだ自慰すらしていないようなツナにセックスは辛いとは思う。
だが俺は、生唾をゴクリと飲み既に上に向かって勃ち始めたツナの性器に手をかけた。
ローターは一番弱くしてあるらしく、それでも過剰反応を起こしている。
俺は興味本意で一番強くして反応を見物する。




「っ?!
ふぇ、ッんあぁぁぁッッ!!!」

びくびくと跳ねて抵抗するツナの体を無理矢理押さえて、ローターを最深部までずぶずぶと埋め込んでいく。
たまにイイ所に当たって擦れると白濁した精液が飛びかい、ついには果ててしまった。
これで満足すればいい、そう思い手洗いに行こうとした矢先、ツナはまだ物欲しそうに俺の袖を掴んだ。




「っまだ…終わりじゃ、ないんでしょ?」

ツナは自分でローターを取出し、精液塗れの尻目の空洞を思い切り広げて俺の性器を待つ。
ヒクヒクと物欲しそうに誘うツナの体に耐えられず、俺は自分の性器を取って欲情をぶつける。
挿入してみると、初めてなのかキツ過ぎて油断すればこちらが果ててしまいそうだ。




「ァ‥んッジッ‥オ!」

「…ツナ、動くぞ。」

「お、願い!
愛してくれるなら‥ナカに…ッんあっ!!」

もうこれは我慢できない。
まさかツナがここまで揺乱とは思わなかった。

ツナが望むのなら、ツナがシて欲しいというのなら。




「くれてやるよ、俺の全てを…ッ」

「んっあぁぁぁッッ!!!」

そして、熱く粘り気のある俺の精液はツナのナカで弾けた。
そしてツナは意識を失い、我に返った俺はベッドの上に寝かせて後処理を行う。




「…しかし、俺の部下は精神的におかしいヤツばかりだな。
まさか健全な少年に大人の交際たたき込むとは。」

まぁ、今日はそのおかげでツナとの関わりも進歩したということだ。
今日辺りは許してやろうかと思ったが、先程ツナが言っていた誘うかのような言葉達。
あれは本意ではないだろう。
…そうなると、やっぱり部下には仕置きが必要みたいだ。

それも、零地点突破という名の仕置きを。

バケツの水ではなく凍り漬けになって頭を冷やしてもらう。




器用な愛のカタチ
(さて、何年眠ってもらおうか)



08.03.25
戻る
リゼ