甘えたくなったっていいじゃん!
※ツナ猫化、裏注意。
「………。」
「どうした。」
「じーお。」
やけに静かだと思っていたが、これではあまり変わらない。
読んでいた本を押し退けて綱吉はジョットに抱きついていた。
…地味に食い込む爪が痛い。
「うー。」
「はぁ…。」
「ジオー。」
「何だ。」
「わかんない…。」
ゼリーのようにとろとろしている綱吉の体を持ち上げて自分を跨がせればジョットの首筋に牙を軽く押し込む。
吸血鬼みたいに勢い良く噛み付くのではなく、かぷりと優しく力なく。
ついでに舌で舐められればかなり欲情するのは一般的な人間なら当たり前で。
…獣同士でやるじゃれ合いを人間でやらないでほしいものだ。
「しょうがない。」
「ふみゃ…ッ」
「やる前から勃つとは、発情期真っ盛りか?」
「ち、違っ、ゃあッ」
既にワイシャツ1枚の姿、下から見える白くて細い生足に煽られながらも綱吉のペニスに触れてワイシャツを濡らしていった。
力が入らずジョットの首に腕をまわして縋り付けば、耳元に熱の籠もった声音を呟く。
これはさすがに危険だ。
俺だって零地点を突破するが(一応)一般人。
売られた喧嘩は買うし、煽られたら手を出すのはしょうがない。
「にゃァっ、ふ…ぁッ」
「…猫は尾が性感帯だった、よな。」
「ンゃあぁッ」
ふさふさしている尻尾を少しだけ強く引っ張れば白濁が舞い散る。
同時にぐったりとしている綱吉はジョットの誘導によりソファに寝かされた。
へたりと下がっている耳を撫でてやれば、嬉しそうに手に擦り寄ってくる。
そのままソファーに肘をついて桜色の小さな口を塞げば耳がピンっと立って舌と舌が触れ合った。
「ふ…ァ、んン…じ、ぉ。」
「発情するのは悪いことじゃない。
もし辛かったなら早く言え、わかったな?」
「…ぅン…ッん、ぁ。」
後孔にくちりと親指を挿れれば背を反らしながら快感に溺れる猫。
更に人差し指、中指と次々に挿れていけば綱吉のペニスもじわじわと勃ち上がっていく。
限界、そう悟ったジョットは更なる快感を求める綱吉の後孔に己を突いて欲望を満たした。
「みゃァっぁッふぇッ」
「っは。」
子猫ごときにこんな反応、
世も末だな。
泡立つぐらいの激しさ、綱吉の中に吐き出された欲望の熱を感じながらジョットは自らの欲の浅さに感服していた。
「ふぁ…ぅ。」
「…まったく、」
そんな幸せそうな顔をして。
余韻が残っている綱吉を見たジョットは、ため息を吐きながらもペニスを抜き出して後始末を行う。
綱吉は恥ずかしさからか、ジョットに目を合わそうとせず耳を下げていた。
「今更。」
「ふぁっ…ん。」
ぐっと顎を持ち上げて、わざと目を合わせるようにしたら噛み付くような深いキス。
舌が牙に当たらないようにするのがコツだ。
「風呂、嫌がらずに入るんだぞ。」
To,Sweet Cat
(じー…お……)
(ん)
(仕事が無いなら傍にいて?)
(……わかった)
フリリク企画に提出。
09,03/31[完成]
09,06/05[更新]
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